COLUMN コラム
女性ホルモンの注射に豊胸効果はある?他に胸が大きくなる豊胸術も紹介
2025.01.31
- 豊胸
「女性ホルモンが多いと胸が大きくなるって本当?」
「女性ホルモン注射で豊胸は可能?」
と疑問を持っている人はいませんか。
女性ホルモンはバストの成長に影響しますが、一般的な豊胸手術には女性ホルモン注射は利用されません。
バストアップを目指している人は、豊胸手術について正しい知識を身につけることが大切です。
今回の記事では、女性ホルモンとバストの関係、女性ホルモン注射で豊胸効果を得られる可能性、女性ホルモン以外で豊胸効果を得る方法、豊胸手術の種類について解説します。
女性ホルモンの注射とは
女性ホルモンの注射とは、一般的に「ホルモン補充療法(Hormone Replacement Therapy:HRT)」と呼ばれる治療法のひとつです。
婦人科診療で実施されることが多く、治療法によって保険診療となるかが変わってきます。
ホルモン補充療法では注射器に加えて、主な治療法として以下が挙げられます。
- 注射
- 飲み薬
- 塗り薬
- 膣錠
ホルモン補充療法を希望しない場合、漢方療法で身体の調子を整えていく方法もあります。
女性ホルモンの注射の効果
女性ホルモンの注射を含むホルモン補充療法で、改善できる主な症状は以下の通りです。
- ホットフラッシュ(のぼり・ほてり・発汗)
- 脂質異常
- 関節痛
- 不眠症状
- だるさ、気分の落ち込み
- 動脈硬化
- 骨粗しょう症
- 膣炎や性交痛
特にホットフラッシュの改善に効果的とされており、ほとんどの方の症状が約1ヶ月で改善しています。
女性ホルモンの注射による副作用
ホルモン補充療法による副作用にも注意が必要です。
副作用には個人差がありますが、主な症状として以下が挙げられます。
- 不正性器出血
- おりもの
- 下腹部痛
- 乳房の痛みやハリ
副作用と併せて、ホルモン補充療法を避けるべき方の特徴も確認しておきましょう。
- 子宮体がんや乳がん
- 現在妊娠中
- 卵巣がんや子宮頸がん(治療後5年以内の場合は注意、それ以外は個別に判断)
- 子宮筋腫(個別に判断)
- 肝機能障害、糖尿病、血栓症、乳腺症、甲状腺機能障害、副腎機能低下(個別に判断)
女性ホルモンによって胸は大きくなる?
女性ホルモンとは、妊娠や出産に向けた身体作りを行う上で重要な役割を担うホルモンであるため、胸の大きさにも影響を及ぼします。
具体的に説明すると、女性ホルモンは「乳腺(乳汁を分泌する器官)」の成長に大きく関係しており、女性ホルモンが乳腺に働きかけることで胸が成長する仕組みです。
しかし、人工的な方法で女性ホルモンを活性化させることで、バストアップしたり、理想の形を目指したりすることは簡単ではありません。
ちなみに、女性ホルモンは「エストロゲン」と「プロゲステロン」に分けられ、それぞれ異なる役割を担います。
以下で、それぞれの働きを確認しておきましょう。
エストロゲンの働き
エストロゲンとは、「卵胞ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンです。
基本的に、生理の終盤から卵胞期に分泌されます。
エストロゲンの主な働きは以下の通りです。
- 子宮内膜を厚くする
- バストを成長させる(乳腺を増やす)
- 丸みのある身体を作る
- 自律神経を安定させる
- コラーゲンを生成する
- 骨、血管、脳、関節を強くする
プロゲステロンの働き
プロゲステロンとは、「黄体ホルモン」と呼ばれる女性ホルモンです。
一般的に排卵直後に分泌量が増えると言われています。
プロゲステロンの働きは、以下の通りです。
- 厚くなった子宮内膜を柔らかく維持する
- 水分や栄養素を溜め込む
- 体温を上昇させる
- 食欲を増加させる
女性ホルモン注射で豊胸効果は得られる?
それでは、バストに大きな影響を及ぼす女性ホルモンを注射することによって、サイズアップを実現できるのでしょうか?
結論から述べると、女性ホルモン注射は一般的な豊胸手術には用いられません。
女性ホルモンを注射することで、乳癌になりやすくなるなどの副作用が見られるためです。
さらに、女性ホルモン注射によってサイズアップを実現することもありますが、その効果は一時的なものと言われています。
ただ、女性ホルモン注射は一般的な豊胸手術には用いられませんが、女性ホルモン注射が治療に使われるケースもあります。
女性ホルモン注射が行われるケース
女性ホルモン注射が行われるケースとして、まず更年期障害の治療が挙げられます。
更年期障害とは、ホルモンバランスが変化することによって生じる症状のことです。
具体的には、エストロゲンを注射することで、ほてり、のぼせ、発汗などの症状を緩和させます。
続いて女性ホルモン注射が用いられるケースとして、「MtF(Male to Female)」の方の女性化を促すケースが挙げられるでしょう。
MtFとは、男性の身体で生まれ女性として生きることを望むアイデンティティの一つです。
MtFの場合、女性ホルモンが体内で分泌されないため、定期的に外部から取り入れる必要があります。
女性ホルモン注射以外で豊胸効果を得る方法
ここでは、女性ホルモン注射以外で豊胸効果を得る方法を紹介します。
サプリメント
「バストアップサプリ」や「豊胸サプリ」などと呼ばれるサプリメントの摂取を考えている方がいるかもしれません。
特に女性ホルモンを活性化させるサプリメントは、バストアップの効果があると謳われています。
しかし、こういったサプリメントによって、確実な豊胸効果を得られる可能性は極めて低いです。
科学的根拠がないだけでなく、摂取量によっては健康被害が出る可能性があります。
物によっては乳がんや子宮がんになるリスクを増加させるため、サプリメントを摂取することはやめた方が良いでしょう。
厚生労働省からもこれらの注意喚起が出ています。
関連記事:バストアップサプリは本当に効果が得られるの?デメリットなども紹介
生活習慣の改善
インターネットなどでバストアップに関する情報を集めていると、「生活習慣を改善することで胸が大きくなる」という情報を見かけるかもしれません。
具体的には、睡眠や食事、運動などを改善することで、バストアップを目指せるといった内容です。
しかし、生活習慣の改善によってバストアップを実現できるという情報は、医学的根拠がありません。
ホルモンバランスを整えるためには生活習慣が重要ですが、生活習慣の改善によって直接的な効果は得られないので注意してください。
バストアップクリーム
バストアップクリームとは、バストに塗って育乳を促すクリームのことです。
果たしてバストアップクリームでケアを続けることで、胸は大きくなるのでしょうか?
結論から述べると、バストアップクリームによる効果は医学的根拠がありません。
バストを保湿したり、きめ細かな肌を目指したりできる可能性はありますが、サイズがアップする可能性は少ないです。
なお、バストアップクリームに含まれていることの多い「プエラリア」をサプリメントなどで摂取したことにより、健康被害が見られたという報告もあります。
クリームは直接体内に取り込むものではないものの、影響が出る可能性はゼロとは言い切れないので注意してください。
関連記事:豊胸クリームは効果ある?バストアップを目指す方法を解説!
ナイトブラ
ナイトブラとは、睡眠中のバストをサポートするブラジャーのことです。
昼間用のブラジャーとは異なり、ナイトブラはバスト全体を包み込みます。
そうすることで、バストの揺れを防止し、クーパー靭帯にかかる負担を軽減させることができるのです。
しかし、ナイトブラはあくまでバストを保護するために用いられます。
ナイトブラによって胸が大きくなるという情報は医学的根拠がないので注意が必要です。
関連記事:ナイトブラに豊胸効果はある?つける目的とバストアップを目指す方法
ストレスの軽減
ストレスケアをすることでバストアップできると言われることがあります。
適度な運動やストレッチ、入浴などを取り入れて、ストレスを軽減すべきといった内容です。
確かに女性ホルモンを正常に分泌させるためには、ストレスケアは重要でしょう。
しかし、ストレスが軽減したからといって確実に豊胸効果を得られるわけではありません。
確実なバストアップ効果を得たい方は、別の方法を検討しましょう。
豊胸手術
豊胸手術とは、美容外科やクリニック等で行われる胸を大きくする手術のことです。
例えば、シリコンバッグ豊胸や脂肪注入豊胸、ヒアルロン酸豊胸など、豊胸手術にはさまざまな種類の手術があります。
上記で紹介した方法と比較すると、豊胸手術は確実性が高く、絶対的な効果を得たいという人におすすめです。
ただ、豊胸手術の種類によってメリット・デメリットが異なるので、豊胸手術のそれぞれの特徴を理解しましょう。
豊胸手術の種類
ここでは、豊胸手術の種類について紹介します。
豊胸手術を検討している方は、参考にしてください。
シリコンバッグ豊胸
シリコンバッグ豊胸とは、バスト内部にシリコンバッグを挿入してサイズアップを実現する豊胸術です。
他の豊胸手術と比較すると、大幅なバストアップを実現できるだけでなく、効果を10年間程度持続させることができます。
しかし、シリコンバッグ豊胸によって大きくした胸は、不自然な仕上がりになり周囲にばれやすいという特徴があります。
さらに、経年劣化等によりシリコンバッグを定期的に取り替える必要があります。
関連記事:シリコンバッグに寿命はある?豊胸手術を受ける前に知っておきたい注意点
脂肪注入豊胸
脂肪注入豊胸とは、自身の体内から吸引した脂肪をバストに注入する豊胸術です。
自分の脂肪を使用するため、自然な触り心地や見た目になりやすいと言われています。
また、脂肪が気になる場所から吸引できるため、痩身効果を得られる可能性があります。
しかし、定着率は25%程度で、半年にかけて元に戻っていくところが懸念点に挙げられるでしょう。
ヒアルロン酸豊胸
ヒアルロン酸豊胸とは、ヒアルロン酸をバストに注入する豊胸術です。
メスを使用せず注射器による施術でバストアップを目指せるので、気軽に挑戦できるイメージが持たれています。
ただし、ヒアルロン酸による豊胸は触り心地が硬く、半年程度で効果が薄れてしまうので注意が必要です。
さらに、ヒアルロンによる豊胸は安全性の面で問題視されており、起こり得るリスクについて十分に理解する必要があります。
成長再生豊胸
成長再生豊胸とは、皮下脂肪組織(乳腺の周りにある組織)に成長因子製剤を注射し、乳腺の成長を再生させる豊胸術です。
ホームページなどでは、注射による手術なので身体への負担が少なく、豊胸効果が生涯持続すると謳われています。
しかし、当院の調べによると、成長再生豊胸には多少のヒアルロン酸が使われています。
ヒアルロン酸による豊胸手術は日本では許可されていますが、海外では禁止している場所が多く、その安全性が問題視されています。
このようなデメリットについては、クリニックのホームページだけでなく、SNSや口コミサイトで情報を集めることをおすすめします。
関連記事:成長再生豊胸とは?メリットとデメリットやその危険性まで解説
脂肪再生豊胸
脂肪再生豊胸は、脂肪再生豊胸溶液をバストに注入し、脂肪組織を活性化させる豊胸術です。
脂肪組織が活性化されることでバストが大きくなり、自然な見た目、および触り心地のバストを実現できます。
脂肪注入手術と比べると、施術は注射だけで終わるので体の負担が少ないです。
さらに、安全性の高さにも定評があり、大きな副作用や感染症の例はこれまでに報告されていません。
関連記事:脂肪再生豊胸は安全性の高さで注目を集めている?メリットを徹底解説!
まとめ
今回の記事では、女性ホルモンとバストの関係、女性ホルモン注射で豊胸効果を得られる可能性、女性ホルモン以外で豊胸効果を得る方法、豊胸手術の種類について解説しました。
女性ホルモン注射によって豊胸を目指す方法にはリスクがあり、あまりおすすめできる豊胸手法ではありません。
さらに、バストアップクリームやナイトブラ、サプリメント等による方法は医学的根拠がないとされています。
確実に豊胸効果を得たい方は、豊胸手術を検討しましょう。
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