漏斗胸とは?胸の大きさに影響する?豊胸による対処法も解説
「漏斗胸は女性の胸の大きさに影響する?」
「漏斗胸の豊胸術による治療は保険が適用される?」
と疑問を持っている人がいるかもしれません。
漏斗胸の見た目を改善する方法として、豊胸術が用いられることがあります。
しかし、豊胸術にはさまざまな種類があるため、各豊胸術について理解することが大切です。
今回の記事では、漏斗胸の基礎知識や対処法、漏斗胸に関する疑問について解説します。
漏斗胸に悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
漏斗胸とは
漏斗胸(ろうときょう)とは、胸のあたりが凹んでしまう病気です。
胸骨が前に突き出す鳩胸とは異なり、肋骨が背中側に凹んでしまう病気を指します。
約1,000人に1人の割合で発症すると言われており、決して珍しい病気という訳ではありません。
漏斗胸を発症するタイミングは個人によって異なり、小児期に発症することもあれば、成長してから症状が現れるケースもあります。
症状の現れ方も個人によってさまざまです。
背骨に付くくらいまで凹む人もいる一方で、症状が軽度で気づかない人もいます。
さらに、凹み方が左右対称なケースも非対称のケースも見られます。
基本的に直接生命に関わる病気ではないと言われていますが、心肺機能異常や易疲労性、運動時呼吸困難などの病気を合併することもあります。
始めに紹介した鳩胸に関しては、以下の記事を参考にしてください。
関連記事:鳩胸の治し方とは?服やストレッチ、豊胸術での対処は効果があるのか
漏斗胸の原因
現時点では、漏斗胸の原因は明らかになっていません。
肋軟骨(肋骨と胸骨の間の軟骨)が肋骨や胸骨などより先に成長することから、肋骨や胸骨のバランスが悪くなり、胸骨が凹んでしまうと言われることがあります。
また、遺伝的要素が漏斗胸を引き起こすと言われることもあります。
しかし、この点に関しても、はっきりとわかっていないのが現状です。
さらに、いびきをかく子どもは漏斗胸を引き起こしやすいと言われており、強い呼吸により肋骨に負荷がかかっていることが影響しているという説もあります。
ただ、漏斗胸は生まれた時から見られることがあり、先天性の病気と言われることもあります。
漏斗胸によって生じる問題
それでは、漏斗胸によってどのような問題が生じるのでしょうか?
胸の凹みが軽度であれば、生活に支障をきたす可能性は低いです。
しかし、胸の凹みが重度になると、呼吸機能障害に至ることもあります。
他にも、心肺機能異常や易疲労性、運動時呼吸困難を合併するケースもあり、適切な治療が求められます。
さらに、漏斗胸は精神発育にも影響を与えると言われています。
具体的に説明すると、外見上のコンプレックスから、内向的で活動性の乏しい性格になりやすいです。
こうした事態を防ぐためにも、現在はさまざまな方法で漏斗胸の治療が行われています。
以下で、漏斗胸の対処法について詳しく確認していきましょう。
漏斗胸の対処法
漏斗胸の対処法は、大きく「保険適用の治療」と「保険適用外での治療」に分けられます。
それぞれの対処法について、以下で詳しく確認していきましょう。
保険適用の治療
保険適用の治療は、主に「医療機関で治療が必要と判断された場合」に行われます。
健康上支障があり、改善が必要と見なされた場合に施術が行われます。
例えば、心臓や肺、胃などが圧迫されており、体調に影響しているケースなどです。
呼吸機能障害、気管支狭窄、心臓の弁膜症などの病気を発症する可能性もあり、早急な治療が必要になります。
さらに、洋服の上からもはっきりとわかるような見た目の場合も、治療が必要と見なされることが多いです。
ちなみに、保険が適用される場合は、基本的に3割が本人負担となります。
保険適用の治療は、「ナス法」と「その他の治療法」に分けられます。
以下で詳しく確認していきましょう。
ナス法
ナス法(Nuss法)とは、1997年にアメリカ出身の医師ドナルド・ナス氏によって開発された治療法です。
体の横から湾曲した金属バーを身体に入れて、胸骨を押し上げます。
約3年間で変形した胸郭を矯正していくイメージです。
その他の治療法
症状が軽い場合、姿勢の矯正、もしくは筋力トレーニングによって改善を目指します。
何かしらの疾患が生じている場合、疾患の治療を行った後、漏斗胸の経過観察を行いつつ、適宜最適な治療を行っていきます。
保険適用外での治療
医療機関で治療が必要と判断されなかった場合、保険適用外での治療となります。
健康上の理由で手術をするというよりは、審美的な目的で治療を実施するためです。
保険適用外での治療では、「脂肪注入豊胸」や「脂肪再生豊胸」などの豊胸術が用いられることがあります。
以下でそれらの豊胸術について説明します。
脂肪注入豊胸
脂肪注入豊胸とは、太ももやお腹周り、お尻などから脂肪を吸引して、バスト部分に注入する豊胸術のことです。
自分自身の脂肪を利用するため、ナチュラルな見た目や触り心地を目指すことができます。
さらに、注入箇所を変えるなどして胸の形を調整することも可能です。
しかし、脂肪の定着率は25%程度と言われており、半年にかけて元に戻っていく点が懸念されます。
脂肪再生豊胸
脂肪再生豊胸とは、脂肪細胞を活性化させることで、脂肪を増やす豊胸術のことです。
自身の脂肪細胞を使った手術なので、ナチュラルなバストを実現することができます。
加えて、注射だけで手術が終わるので脂肪注入豊胸よりも身体への負担・痛みが少ないです。
さらに、過度なダイエットなどを行わない限り、バストが小さくなることはありません。
脂肪再生豊胸に興味がある人は、ぜひクリニックビューティー恵比寿・銀座のカウンセリングを受診してみてください。
漏斗胸に関する疑問
ここでは、漏斗胸に関する疑問を紹介します。
男性の方が漏斗胸になりやすいの?
漏斗胸は女性よりも男性の方が発症しやすい疾患です。
数値で表すと、男性の方が3倍ほど漏斗胸になりやすいと言われています。
男性の方が発症しやすい原因に関しては、はっきりとわかっていません。
女性と男性では、漏斗胸の症状の現れ方が異なります。
女性の漏斗胸は軽度って本当?
男性と比較すると、女性の漏斗胸のほうが軽度になりやすいと言われています。
女性は乳房を持ち合わせており、胸中央の陥凹が見た目でわかりづらいというのも一因です。
しかし、ここで言う「軽度」はあくまで見た目の問題であり、実際の症状が軽度な訳ではないとされています。
性別問わず、漏斗胸は軽度であれば生活上問題ないと言われており、漏斗胸を治療すべきかは医師の判断によると言えるでしょう。
漏斗胸は、女性の胸の大きさにも影響する?
漏斗胸は、女性の胸の大きさにも影響を与えます。
具体的には、両側のバストのサイズが小さくなったり、左右の乳房の大きさが変わってしまったりするなどの症状です。
漏斗胸によってバストにコンプレックスを抱えてしまう人も少なくありません。
そのため、美容上の理由で、豊胸術や骨格矯正の手術などを受ける人も見受けられます。
ナス法は女性の漏斗胸にも有効?
ナス法は優れた手術方法として認知されていますが、必ずしも女性の漏斗胸に良い影響を与えるとは限りません。
特に女性患者の場合、ナス法によって満足する結果を得られないケースもあります。
例えば、ナス法の手術を行うことで、バストの形が変化したり、バストが傷ついてしまったりする可能性もあります。
そのため、脂肪組織に配慮する、バストを傷つけないように皮膚を切開するなど、女性に対する特別な配慮が必要です。
まとめ
今回の記事では、漏斗胸について情報を集めている人に向けて、漏斗胸とはどういった症状なのか、どのように治療すべきかなどについて解説しました。
漏斗胸はバスト部分が凹んでしまう先天的な疾患です。
性別によって症状の現れ方が異なるため、個人の症状に配慮した対処が求められます。
漏斗胸の見た目を改善するために、豊胸術を受ける人も一定数見受けられます。
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