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COLUMNコラム

ヒアルロン酸豊胸って硬くなる?起こりうるデメリット

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ヒアルロン酸豊胸には、豊胸施術の中でもダウンタイムが少ない・施術時間が短い・理想のバストに成形できるなどの多くのメリットがあるといわれていますが、本当なのでしょうか。

まず、ヒアルロン酸豊胸では理想のバストに成形できません。ヒアルロン酸豊胸を施術しているのは日本だけです。さらに、日本形成外科学会では、ヒアルロン酸などのジェル型の豊胸施術を行わないように勧告しています。

ヒアルロン酸豊胸のメリットとしては、唯一、短期間だけ、柔らかいバストが手に入るということだけです。バストが硬くなり始めたころにヒアルロン酸を除去しないと、バストはさらに硬くなってしまい、変形してしまいます。また、実際にヒアルロン酸豊胸を受けた方の意見の中には「胸が硬くなってしまった」という方が多数見えます。

メリットが多いと言われるヒアルロン酸豊胸は実は、ほぼデメリットしか存在しないのです。

この記事では、ヒアルロン酸豊胸について詳しく説明いたしましょう。

ヒアルロン酸豊胸で胸が硬くなる?

ヒアルロン酸豊胸では上述の通り胸が硬くなります。

ヒアルロン酸豊胸によってバストアップした胸は、施術当初は、柔らかいのですが、徐々に硬くなります。

初めて豊胸施術を受ける方が想像するよりも硬い触り心地になります。

ヒアルロン酸は液体なので、柔らかい触り心地になるはずだと考えている方は誤っています。

ヒアルロン酸は個体なのです。

確かに、アンチエイジングのために顔に注入されるヒアルロン酸は量が少ない、吸収性のものを使用すれば、硬くは感じません、しかし、吸収されるヒアルロン酸でも、顔に大量に注射したり、少量でも非吸収性のヒアルロン酸を顔に注射すれば硬くなります。

豊胸に使用されるヒアルロン酸は、時間がたてば、シリコンジェルのように硬く触れるようになります。

長期的にみれば、ヒアルロン酸豊胸では、触り心地が硬い胸に仕上がってしまいますので、ヒアルロン酸の豊胸のための使用は例外を除いて、意味がありません。ヒアルロン酸豊胸では胸の硬さとしこりを硬く触れることは切り離すことができない関係になっています。

ヒアルロン酸豊胸のバストが硬くなる過程

1) ヒアルロン酸が周囲の組織にしみてゆく、ヒアルロン酸の組織化がおきる。

2) 生体組織がヒアルロン酸を異物と認識し、ヒアルロン酸を包み込む被膜を作りつつ、周囲組織が、注入されたヒアルロン酸から水分を吸収し、注入されたヒアルロン酸豊胸の水分含有量が低下し、ヒアルロン酸豊胸が硬くなる。

3) 出来上がった被膜がヒアルロン酸とバストへの圧迫、揺れの刺激により、肥厚して、組織としての硬さを発生させます。また、その反応の一環として、ポリープ状の良性腫瘍が被膜内側に向かって発生します。

4) ヒアルロン酸注入時にあった隙間が被膜組織の肥厚で埋まってしまい、ヒアルロン酸が密に詰まった被膜で包まれたヒアルロン酸の塊が出来てしまう。

という一連の経過で起こると思われます。

これらの過程によりヒアルロン酸はヒアルロン酸豊胸後にしこりや硬い胸として触られるようになります。

ヒアルロン酸豊胸ではヒアルロン酸は乳腺下、または、大胸筋、大胸筋下に注入します。

先ほどもお伝えしたように、ヒアルロン酸そのものは固形物なので、通常は、ヒアルロン酸の素材としての硬さをカバーするために、乳腺下、または、大胸筋にヒアルロン酸を注入します。

大胸筋下にヒアルロン酸を注入するのは南クリニックだけが行っていますが、他のクリニックではたまたま注入されてしまっただけで、大胸筋下を狙って注入しているものではありません。

皮下へのヒアルロン酸注入は複数の某有名美容外科で、一時的に行われていたようですが、今では、あまり見かけません。

皮下へのヒアルロン酸注入は医師がヒアルロン酸の性質を理解せずに行ってしまったものです。

南クリニックの大胸筋下へのヒアルロン酸注入は渋谷院で行われているようです。

南クリニック名古屋院では、小さな塊のヒアルロン酸を多数、乳腺下に注入しています。

TCBではヒアルロン酸は大胸筋筋層に注入しています。

ヒアルロン酸豊胸のデメリット

これらのことを踏まえて、ヒアルロン酸豊胸でのデメリットについてお話しします。

バストが硬くなる

ヒアルロン酸をバスト、特に皮下、乳腺下に注射すると、周囲の組織にヒアルロン酸がしみてゆき、ヒアルロン酸を注入した周囲組織が硬くなります。

これを、ヒアルロン酸の組織化と言います。

この現象はバストに限らず、ほうれい線、額など顔でも見られます。

ヒアルロン酸が豊胸に使われだした時代、日本、アメリカなどでもヒアルロン酸豊胸後に乳腺が硬くなり、乳癌と間違われて摘出された症例がたくさん見られました。

ヒアルロン酸の組織化は胸筋、大胸筋下でもまれにみられます。

ヒアルロン酸注入部位の誤り。

ヒアルロン酸を皮下に注入してしまっているとヒアルロン酸はたやすく、しこりとして硬く触れられます。

したがって、ヒアルロン酸豊胸で皮下にヒアルロン酸を注入された症例は、医師の豊胸施術手技に対する認識が誤ってしまった結果のものです。

その場合、ヒアルロン酸の素材の硬さがそのまま、胸の触り心地になってしまうのです。

元の胸が小さかった

元の胸が小さい方は、胸に脂肪があまりついていません。

ヒアルロン酸の上に乗るはずの脂肪が薄ければ、素材の硬さをカバーすることが難しく、ヒアルロン酸の硬さを感じやすくなるでしょう。

特に痩せ型で、脂肪注入ができずにヒアルロン酸豊胸を選ぶ場合、その硬さについては医師に十分な確認が必要になります。

ヒアルロン酸豊胸で硬くなる以外のデメリットとリスクとは?

ヒアルロン酸豊胸のデメリットやリスクは、胸が硬くなってしまうこと以外にも存在します。

こちらで説明する全てのデメリットとリスクを確認しておきましょう。

しこりができることがある

ヒアルロン酸注入部位の誤りが原因になることがあります。

ヒアルロン酸を皮下に注入してしまっているとヒアルロン酸はたやすく、しこりとして硬く触れられます。

したがって、ヒアルロン酸豊胸で皮下にヒアルロン酸を注入することは、医師の豊胸に対する施術手技の認識が誤っています。

その場合、ヒアルロン酸の素材の硬さがそのまま、胸の触り心地になってしまうのです。

バストが硬くなることを避けるために少量ずつヒアルロン酸豊胸を乳腺下に注入する

皮下にヒアルロン酸を注入しないからといって、しこりができない訳ではありません。

乳腺は比較的硬く触れますが、乳腺の下にしこりがあると、乳腺の硬さと相まって、硬く触れます。

仮に、しこりが柔らかい場合は、しこりとして触れませんから、しこりがヒアルロン酸豊胸により生じたヒアルロン酸の硬さがしこりとして触れる原因になります。

しこりとヒアルロン酸豊胸の硬さは、ヒアルロニダーゼという酵素でとかすことができますが、数が多い場合はその費用がかさみます。

バストを切開して摘出しなくてはいけないということはありません。

ヒアルロン酸を大量に注入される、または、ヒアルロン酸を繰り返し注入している

ヒアルロン酸は一度に多くの量を注入できません。

そのため一般的な病院ではヒアルロン酸を注入できる量に上限を設けており、1カップアップ(50ml)が目安にされています。

基準をオーバーするヒアルロン酸を注入すると、ヒアルロン酸が体に吸収されるよりも早く厚い被膜ができ、硬いしこりができてしまう恐れがあるのです。

バストを圧迫するとバストが硬くて、痛みを感じる

ヒアルロン酸豊胸を受けると、うつぶせ寝でバストが痛くなることがあります。

頻度は不明です。

この現象はヒアルロン酸が注入された周囲の組織に染み込んでゆき、バストの組織が硬くなり、圧迫により組織がクッションの役割を果たせず、神経を圧迫してしまうことが原因です。

ヒアルロン酸の質が悪かった

そもそも施術に使われたヒアルロン酸が粗悪なものである場合、触り心地が硬くなります。

標準的な価格よりも安価なヒアルロン酸施術をしている病院は、患者に気付かれない部分でコストダウンしている恐れがあるため、注意しなくてはいけません。

もし、そのような病院を選ぶ場合には、コストダウンを可能にしている理由を確認する必要があります。

一般的には、高性能なヒアルロン酸ほど触り心地が柔らかく、施術代金も高額になります。

最近、某クリニックのヒアルロン酸豊胸に見られますが、ヒアルロン酸豊胸後3週間くらいで、ヒアルロン酸がなくなってしまう例が多数見られます。

このクリニックでは、ヒアルロン酸を何かで薄めて使用しているか、長さの短いヒアルロン酸を安く購入して、施術している可能性があります。

ヒアルロン酸豊胸を受けて、ヒアルロン酸が減少しても、通常はバストの触診では、バストが硬いのですが、このクリニックで施術を受け、ヒアルロン酸が無くなった症例では、バストが全く、硬くないのです。

ヒアルロン酸アレルギー

ヒアルロン酸は、体内に存在する成分であることから、アレルギー反応が起こりにくいと言われていますが、医療用に作られたヒアルロン酸は架橋剤を添加されており、その架橋剤に対するアレルギー反応があります。

また、体質によっては、ヒアルロン酸を異物だと認識してアレルギー反応が起きる方もいるでしょう。

ヒアルロン酸豊胸後の感染症

ヒアルロン酸豊胸に伴う感染症は稀ではありません。

グラム陽性球菌感染を起こす可能性がヒアルロン酸の添付文章に書いてあります。

グラム陽性球菌感染で臨床上重要なものは、ブドウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌です。

マイコプラスマは細胞壁も無いが、外膜が無いのでグラム陽性菌の仲間と考えられています。

したがって、これらの細菌を静菌、滅菌、殺菌する抗生剤の投与が必要です。

これらの細菌の中で、特にブドウ球菌は、皮膚常在細菌(皮膚通常存在する細菌)で、イソジンの有効成分であるポビドンヨードはブドウ球菌殺菌に有効で、毛が生えたところにブドウ球菌が存在するためヒアルロン酸豊胸時にはポビドンヨードで腋窩からバストまで広く消毒します。

また、皮膚の表面に存在するブドウ球菌は、ヒアルロン酸注入時の穿刺により、穿刺針に付着し、容易に、乳腺下や、大胸筋、大胸筋下に運搬されるのを防ぐように、腋窩あたりから乳腺下部に到達できる先が鈍な針を用いて、腋窩付近から針を皮下に挿入し、乳腺下、大胸筋、大胸筋下にヒアルロン酸を注入します。

このような長い針を使用することで、針に付着したブドウ球菌などは、乳腺下、大胸筋、大胸筋下に達するまでに、経路の組織にそぎ落とされて、注入部位に達することがないようです。

血栓症

注入したヒアルロン酸が血管に迷入すると血栓形成を起こし、脳梗塞の原因になることがあります。

この副作用は顔面へのヒアルロン酸注射の際に起こる可能性が高く、バストへのヒアルロン酸注入では、注入する針が鋭利でなければその可能性はほとんど考えられません。

ヒアルロン酸を注入する針に先が鋭利で、動脈に針先が入らなければ、ヒアルロン酸の血管内への迷入の可能性はほぼないと思われます。

ヒアルロン酸豊胸を受けるときは、どのような針で注入するかは必ず、医師に聞いておかなければならない。

ヒアルロン酸を注入すると、ヒアルロン酸は固形物なので、組織を切り裂きながら、注入されます。

したがって、ヒアルロン酸豊胸時には、疼痛が生じます。

ヒアルロン豊胸では施術中に麻酔を使用するため、痛みを感じ始めるのは施術後になります。

多くの場合、筋肉痛のような痛みが3日から1週間程度続きます。

鎮痛剤服用で対処が可能ですが、痛みが強い場合には、感染・炎症を起こしている恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。

ヒアルロン酸豊胸後の腫れ・内出血

ヒアルロン酸を注入すると、ヒアルロン酸は固形物なので、組織を切り裂きながら、注入されます。

したがって、内出血することがあり、施術後には止血剤が投与されます。

施術後は麻酔の影響で胸が腫れる方が多く、腫れが引くまでには1週間から1ヶ月かかります。

同じように内出血が起こることもありますが、こちらも同程度の期間で治るでしょう。

ヒアルロン酸豊胸はプチ豊胸と言われるぐらい簡単にできる方法ではありますが、それでも、術後の影響は出てしまうのです。

施術可能な胸のサイズが限られる

先ほど説明したように、ヒアルロン酸は大量に注入できないため、サイズアップの限界があります。

1カップアップ(片側50ml)はヒアルロン酸豊胸におけるサイズアップの限界になります。

そのため、2カップ以上バストを大きくしたいと考えているのなら、別の豊胸施術を考えるべきでしょう。

一般的に2カップ上げたいという方は脂肪再生豊胸か、シリコンバッグ豊胸を選択します。

ヒアルロン酸豊胸ではデコルテの改善は難しい

ヒアルロン酸豊胸のメリットとして、胸の形を整えられることを挙げる医師がいます。

しかし、鎖骨の真下であるデコルテは脂肪が少ないため、デコルテ自体をふっくらとさせることは難しくなります。

胸の上部にハリを持たせることはできるが、胸のリフトアップはできません。

ヒアルロン酸豊胸の持続期間

ヒアルロン酸豊胸はプチ豊胸と呼ばれるほど持続期間が短いです。

持続時間が長いと、バストの変形をもたらすことがあります。

ヒアルロン酸の体内での持続期間は注入される場所と注入の仕方により変わってきます。

ヒアルロン酸豊胸の持続期間を決める因子

1) 注入されたヒアルロン酸の表面積が大きい方が吸収される。

大きくまとまってヒアルロン酸を注入するよりも小さい塊で注入した方が、ヒアルロン酸の吸収が早い。

2) ヒアルロン酸の注入部位

ヒアルロン酸を乳腺下に注入すると乳腺の後方境界線が判りづらくなり、乳癌の診断で超音波診断の邪魔をするので、最近、ヒアルロン酸は大胸筋筋層中に注入されることが多い。

この層にヒアルロン酸を注入すると大胸筋が動くにつれ、ヒアルロン酸が吸収されてゆく。

現実的に、ヒアルロン酸豊胸の持続期間は1か月から数年間です。

ヒアルロン酸豊胸で大きくなったバストは突然、小さくなるのではなく、少しずつ元の大きさに戻っていきます。

引き続き理想のバストを保つためには、再度豊胸施術を行う必要がありますが、ヒアルロン酸豊胸を選ばない方が賢明です。

マンモグラフィー検査が受けられなくなる

マンモグラフィー検査は、乳がんなどの病変を見つけるために行われます。

検査の経験がある方は分かると思いますが、マンモグラフィー検査では強めに胸を圧迫しなくてはいけません。

そのため、検査時の圧力でバストに痛みを感じてしまうのでヒアルロン酸豊胸後はマンモグラフィー検査を受けられなくなります。

どうしても検査を受けたい場合には、超音波断層検査になるでしょう。

ヒアルロン酸豊胸のメリットについて知りたい方は「胸を気軽にサイズアップ可能なヒアルロン酸豊胸とは?ヒアルロン酸豊胸の特徴まとめ!」をご覧ください。

まとめ

ヒアルロン酸豊胸のデメリット・リスクを紹介しました。

ヒアルロン酸豊胸によって手に入った胸を想像より硬いと感じる方は多いです。

施術に問題がない場合にも、ヒアルロン酸豊胸で得られる胸の触り心地は元の胸のサイズ・注入したヒアルロン酸の量などに左右されてしまうのです。

ヒアルロン酸豊胸で自然な触り心地の胸を手に入れたいのなら、それは困難です
そもそもヒアルロン酸は豊胸には向きません。

このため、他の豊胸術に目を向けて見るのをおすすめです。

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