豊胸手術をしたら授乳ができない?豊胸手術と授乳の関係について
豊胸手術をした女性・これから豊胸手術を考えている女性の中には、将来豊胸手術のせいで授乳ができなくなるのではないか?と不安を感じる方が多いようです。
万が一豊胸手術の影響で授乳ができなくなる可能性があるとしたら、これから結婚・出産を予定している女性にとっては大きな問題だと言えます。
しかし、実際には豊胸手術後の授乳はほとんどの場合可能です。
この記事では豊胸手術後の授乳についての情報をまとめました。
豊胸手術をしても授乳は可能
結論から言えば、豊胸手術を受けている女性でも問題なく授乳が可能です。
母乳は乳腺で作られるものですが、豊胸手術では乳腺や乳管内に触れることがないためです。
しかし、豊胸手術にはいくつもの種類があり、自分が選択した豊胸手術の種類によってはいくつかの注意点があることを知っておきましょう。
ここからは特に注意するべき豊胸手術を紹介します。
アクアフィリング豊胸は安全性が確かではない
アクアフィリング豊胸とは、乳腺組織の真下にアクアフィリングを注入してバストを大きくする豊胸手術です。
比較的手頃な価格で行える豊胸手術として人気を集めていますが、アクアフィリング自体が柔らかい素材なため、手術後に注入箇所とは別の場所に移動してしまう可能性が否定できません。
アクアフィリングが乳管まで広がれば、母乳に混ざる恐れがあるのです。
また、アクアフィリングに含まれる成分の一つ「ポリアクリルアミド」には発がん性があると考えられており、現段階では安全性が確認されていないということも、知っておくべきでしょう。現在ではほとんどの美容外科で取り扱いされていませんが、一番授乳に影響がある豊胸術がこの手法です。
アクアフィリングは3~5年で吸収されるとうたっていますが、半永久的に残り続けてしまうこともあるのです。
妊娠前にシリコンバッグを取り除く方は多い
シリコンバッグ豊胸は乳腺とは関わりのない部分に挿入されるため、問題なく授乳が可能なのですが、多くの方は妊娠前にシリコンバッグを取り除いています。
それぞれの豊胸手術別の授乳時に考えられる問題については、次の章で説明しますが、トラブルの可能性を少しでも少なくしたいと考えることが理由のようです。
豊胸手術後の授乳で心配されること
豊胸手術を受けても授乳は可能だとお伝えしましたが、注意しておくべき点はあります。
授乳でバストが受ける負担は大きく、想定外の事態が発生してしまう恐れがあるためです。
ここからは、豊胸手術の種類別に考えられる豊胸手術後の授乳の心配点・問題点をお伝えしましょう。
シリコンバッグ豊胸の場合
妊娠中には乳腺が発達して誰でも胸が大きくなり、体が授乳に備えます。
その際にシリコンバッグが圧を受けて変形してしまう恐れがあるでしょう。
また、授乳中は胸が張ってバスト周りの皮膚に負担をかけるものですが、シリコンバッグが入っているためによりその負担が重くなることも考えられます。
これらの心配点から、多くの方はシリコンバッグを妊娠前に取り外しているようです。
ヒアルロン酸豊胸の場合
妊娠・出産・授乳が完了するまでは2年以上かかる場合もあり、その間女性の体はホルモンバランスが変わって通常よりもずっと大きなバストになるでしょう。
ヒアルロン酸豊胸は元から1年も持続期間がありません。
体感としては、3ヶ月程度という方も多いです。
このような理由から、妊娠前にヒアルロン酸豊胸を受けても、ほとんどの方の場合は、効果をあまり感じないまま持続期間が過ぎてしまうということです。したがって授乳にも影響はありません。
脂肪注入豊胸の場合
脂肪注入による豊胸手術を受けた後に授乳をすると、授乳後に定着した脂肪が減少してしまうことを心配される方が多いようです。
実際には一度定着している脂肪は減少しないのですが、授乳後のバストサイズの変化は非常に大きいため、そう感じられてしまう場合もあるでしょう。
授乳にも安心の脂肪再生豊胸
豊胸後にも安心して授乳ができる豊胸手術として、脂肪再生豊胸というものがあります。
脂肪再生豊胸では、脂肪再生豊胸溶液を胸の脂肪組織に注入し、自分自身の脂肪細胞を育ててバストアップを行うのです。
大きくなったバストは自分の脂肪で作られているため、通常の胸と同じであると考えて良いでしょう。
つまり、豊胸手術を行ってから妊娠・出産をしても、何も不安を感じる必要はなく授乳ができるということです。
このあたりは脂肪注入豊胸とよく比較されますが、脂肪注入豊胸が25%程度の定着率しか見込めないのに対し、脂肪再生豊胸はご自身の脂肪を増殖させるので、施術後にバストサイズを維持することが可能です。
触り心地や見た目も自然であり通常の脂肪と変わらないので、授乳中の胸の張りが脂肪再生豊胸によって悪化する心配もいりません。
脂肪再生豊胸の注意点
安心して授乳ができる豊胸手術である脂肪再生豊胸ですが、使用した薬剤が完全に体外に排出される・代謝されるまでには1ヶ月の期間が必要です。
そのため、脂肪再生豊胸を受けてから1ヶ月間は妊娠を避けるようにしましょう。
計画的に脂肪再生豊胸を行っていれば、妊娠中・産後も豊胸手術を受けた経験を後悔することはありません。
授乳後の崩れてしまったバストにも豊胸はおすすめ
多くの場合女性の体は、授乳に向けての準備のために妊娠中に2カップほどバストが大きくなり、授乳を始めてから半年ほどでそのボリュームが落ち着きます。
何もしなくても胸が大きくなるのは嬉しいことですが、豊胸手術をしていない方であっても授乳を止めた頃にバストの形が崩れてしまう方が多いです。
授乳後にバストの形が崩れてしまう原因
授乳後は女性ホルモンの分泌量が減り、バストサイズが元通りになっていきますが、バストアップの際に引き伸ばされた皮膚はバストと同じように元の状態に戻りません。
そのため、張りのない垂れたバストになってしまうのです。
筋トレやマッサージによってバストが垂れない努力をする方も多いですが、なかなか効果が得られない場合もあるでしょう。
授乳後は豊胸手術でバストアップするのも良い
垂れてしまったバストを美しい状態に戻すためには、授乳後の豊胸手術がおすすめです。
先ほどもお伝えしたように授乳後はバストの皮膚が伸びている状態なので、豊胸手術に適した時期だと言っても良いのです。
豊胸手術にはいくつもの種類がありますが、授乳前の豊胸手術として優れている脂肪再生豊胸は、授乳後の豊胸手術にも最適です。
なぜなら、授乳後はバスト周りの血流が良く、脂肪細胞を活性化させやすい状態が整えられているためです。
授乳後の豊胸手術の注意点
授乳後はまだまだ子供の手がかかる期間が長く、自分の体を最優先にできないこともあります。
そのため、授乳後の豊胸手術にはなるべく体が受ける負担が少ないものを選ぶようにしましょう。
ダウンタイムが長いものや何度も通院が必要な手術は避けるべきです。
また、次の妊娠の可能性を考えると、妊娠のたびに処置が必要な豊胸手術よりも、脂肪再生豊胸のように、授乳に心配のない豊胸手術を選ぶべきでしょう。
脂肪再生豊胸を選べば、妊娠・出産の度にバストについて心配する必要はありません。
まとめ
豊胸手術を受けたい・豊胸手術を受けた女性の多くは、授乳と豊胸手術の関係が気になっているでしょう。
豊胸手術による授乳への悪影響はほとんどの手術にないですが、アクアフィリング豊胸など一部の豊胸手術には心配が残ります。
将来のことを考え、豊胸手術は妊娠・出産・授乳を不安なく進められるものを選ぶべきでしょう。
脂肪再生豊胸であれば、リスクなく行えるのでお勧めです。