理想のバストを手に入れるために、豊胸手術を行いたいと考えている方にとって、その費用は大きな課題であると言えます。

豊胸手術にはいくつかの種類があり、選択する手術によって必要な費用が変わるのです。

この記事では脂肪豊胸手術の費用を、その他の豊胸手術と比べてみましょう。

脂肪注入の豊胸は安い？安く施術を行いたい場合

脂肪注入豊胸とは

脂肪注入豊胸とは、患者の太ももやお腹など比較的脂肪が多くついている部分から脂肪を吸引し、吸引後の脂肪から老廃物などを取り除いた上で胸に注入する手術のことです。

シェイプアップとバストアップが同時に叶えられる唯一の豊胸手術であり、バストの形・触り心地・動きまで自然な仕上がりになります。

豊胸手術をしたことがバレにくく、手術の傷跡が残らないことも人気の秘密だと言えるでしょう。

脂肪注入は手術箇所が増える分高額になる傾向がある

このように、脂肪注入手術には多くのメリットが存在するものの、手術箇所が脂肪吸引部分・脂肪注入部分の二箇所に及ぶことから、比較的費用が高額になる傾向があります。

シリコンバッグ豊胸やヒアルロン酸豊胸と違って、自分の脂肪を使うので、クリニック側としては、胸に挿入するものを準備するわけではありません。

このため、費用も安くなると考える人もいます。

しかし、脂肪注入豊胸は他の豊胸手術よりも安いことはありません。

むしろ、相場で考えると、他の豊胸手術よりも高額になってしまう傾向があります。

手術箇所が二箇所に及ぶため、その分工数もかかる計算になり、つまり、費用が高額になりやすいのです。

脂肪注入豊胸を安く行いたい場合

豊胸手術は、医療行為であるために費用が高額になってしまいますが、どんな患者でもできるだけコストを抑えたい、安く行いたいと思うことはあるでしょう。

安く行うためには、モニターや学割を使うのが一番確実です。

また、物価の高い地域ではなく物価の安い地域に行く、韓国のクリニックに行く、開業間もない実績のないクリニックに行く、などの方法も手段としてはあります。

ただし、病院選びに妥協してしまうと、クオリティが低いあまりに、最終的に再手術先を探す必要があるなどのリスクがあります。

豊胸手術の値段の比較

脂肪注入豊胸は、その他の豊胸手術に比べて比較的高額になる傾向が多いことを解説しましたが、代表的な豊胸手術の費用や特徴についてまとめました。

費用だけでなくメリット・デメリットも考えた上で、自分に最適な豊胸手術は何かを考えてみましょう。

シリコンバッグ豊胸

【 2カップアップの場合の費用の目安：50万円〜70万円程度 】
シリコンバッグ豊胸では、自分の好みの大きさ・形・感触のシリコンバッグを選び、脇の下・乳房下縁などを切開して挿入します。

選択するシリコンバッグによって費用に差があり、通常のバストのように姿勢に合わせて形状が進化するティアドロップ型は比較的高額です。

シリコンバッグが胸の中に入るため、他の豊胸手術に比べて大幅な胸のサイズアップが可能です。

しかし、最長でも10年程度でシリコンバッグが劣化するので、定期的にシリコンバッグを取り替える必要があるでしょう。

また、手術の傷跡が残ってしまうというデメリットも存在します。

ヒアルロン酸豊胸

【 100ccあたり30万円〜40万円程度 】
手軽に行える豊胸手術として知られているヒアルロン酸豊胸では、ヒアルロン酸を乳線下に注入します。

ダウンタイムが少なく手術時間もごく短時間で済むことと、費用が比較的手頃な価格であるため「プチ豊胸」と呼ばれることも多いです。

1カップは100cc程度なので、一般的には両胸を1カップずつ大きくする時に必要な費用は70〜80万となりますが「少しだけ胸を大きくしたい」場合には、その費用を抑えられるでしょう。

ヒアルロン酸は一度に注入できる量が0.2cc程度であるため、片胸に100cc程度の注入が無難な量だと言われています。

また、ヒアルロン酸豊胸が手軽に受けられる豊胸手術だと思われる理由には、効果が一時的だということがあります。

一般的なヒアルロン酸豊胸の効果が持続するのは半年〜2年間程度であるため、ヒアルロン酸豊胸によって大きくなった胸は、時間をかけて元の大きさに戻っていくのです。

ヒアルロン酸豊胸で胸のサイズを長期的に維持したいと考えているのなら、定期的に豊胸手術を受ける必要があるでしょう。

脂肪注入豊胸

【 50万円〜120万円程度 】

脂肪注入手術の特徴は前の章で説明した通りですが、他の豊胸手術にはない大きなメリットは自然な触り心地・シェイプアップとバストアップが同時に叶うことだと言えるでしょう。

脂肪注入豊胸では、注入する脂肪量よりも、脂肪の加工・注入の技術料の方が費用に影響を与えます。

しかし、脂肪注入には高い技術力が必要であり、加工方法や注入方法が未熟な場合は、しこりになる恐れがあるため、軽視してはいけません。

また、注入可能な脂肪の量には限度があり、大幅なサイズアップは難しくなります。

皮膚の伸びやすさや、吸引できた脂肪の量の影響を受ける場合もあるでしょう。可能なサイズアップの範囲については、事前に医師と相談しておく必要があります。

また定着率も約25%前後であることから、バストサイズを全て維持できるわけではありません。

脂肪再生豊胸

【 100万円前後～300万円程度 】

脂肪再生豊胸は、クリニックビューティー恵比寿・銀座が特許を取得して行っている豊胸手術です。

他の豊胸手術では、リスクが発生してしまうことから、リスクのない豊胸手術を目指し開発されました。

線維芽細胞成長因子をバストに注入し、脂肪組織の自己再生能力に働きかけ、自身のバストの脂肪組織を増やす施術です。

そのため、しこりになってしまったり、希望通りのサイズにならないといったことがなく、豊胸を失敗するのが嫌な人は特におすすめの豊胸方法です。また他の施術と比べ、自分の脂肪を増やす施術ですので、過度なダイエットや食事制限を行わない限り、バストを維持できることも特徴です（シリコンバック豊胸ももちろんシリコンを取り除かない限りバストアップは維持されますが）。

ただし、脂肪再生豊胸は、クリニックビューティー恵比寿・銀座のみでしか取り扱っていないため、誤って類似の豊胸を受けないように注意しましょう。

豊胸手術の種類別の費用・特徴

代表的な3つの手術を比較するとこのような形になります。

自分の希望に合わせて、豊胸手術を選ぶと良いでしょう。

	脂肪注入豊胸	シリコンバッグ豊胸	ヒアルロン酸豊胸	脂肪再生豊胸
費用	50万円〜120万円程度	50万円〜70万円程度 ※1カップアップあたり	30万円〜40万円程度 ※100ccあたり	100万円前後～300万円程度
サイズアップ可能な範囲	1.5〜2カップ程度	希望に応じたサイズ	1カップ程度	希望に応じたサイズ

手頃な価格の脂肪注入豊胸手術のリスク

比較的高額である脂肪注入豊胸でも、手術を受ける病院によってその費用は変わります。

もちろん費用は病院選びの大切な要素ではありますが、安さ重視で病院選びをしてしまうと、大きなトラブルを招く恐れがあるでしょう。

ここからは、手頃な価格で脂肪注入手術を受ける時に起こり得るリスクを紹介します。

技術不足によって引き起こされる問題

脂肪注入時は、少しずつ時間をかけて脂肪を注入する必要がありますが、技術不足や速さを売りにした手術のせいで、脂肪注入の時間がかけられないと脂肪が塊となり、しこりができやすくなります。

また、脂肪吸引部に傷が残った・一箇所から脂肪を吸引し過ぎて皮膚が垂れてしまったなどのトラブルも存在するのも事実です。

このような事例は、技術不足や認識不足から来る問題であると言えるでしょう。

脂肪の加工方法に問題がある

脂肪注入豊胸のために吸引した脂肪は、老廃物を除去しなければいけません。

その加工が不十分な場合はバスト内部で炎症が起こり、脂肪が石灰化してしこりに変わってしまうのです。

また、脂肪の加工方法に問題があると、注入した脂肪の生着率も下がります。

生着率が低い脂肪注入豊胸では、脂肪が体内に吸収されて胸の大きさを維持できなくなるでしょう。
ただしどこまで高い技術力を持っていたとしても、脂肪の定着率は25%程度であるため、半年程度で元のサイズに近づいてしまいます。

手術後の対応がしっかりしていない

脂肪注入豊胸後に痛みが長引く場合は、バストの内部でしこりができる過程である可能性が考えられます。

しこりになってしまう前であれば、針を刺して脂肪の塊を取り除く処置が行えますが、できてしまったしこりは切開しなくては取り除けません。

そのため万が一のことを考えて、病院選びの際には手術後にトラブルが見つかった場合の対処法についても事前に確認しておきましょう。

まとめ

豊胸手術別の平均的な費用を紹介しました。

その他の手術に比べて高額になる傾向のある脂肪注入豊胸ですが、自然な触り心地・傷跡が残りにくい・痩身効果も得られるなどいくつものメリットがあります。

ただしどの手術方法にも言えることですが、安さで病院選びをしてしまうと、多くの問題につながる恐れがあります。

また当院の独自施術である脂肪再生豊胸は他の豊胸に比べて安いわけではないですが、その分リスクなく行える上に、特に、バストサイズが維持される点で、脂肪注入豊胸とは大きく異なります。長い目で見ると一番安い方法と言え、おすすめです。
病院選びは費用以外の面もしっかり確認し、安心して手術が任せられる病院を探しましょう。